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5/9 - その2. ホース・ガード・パレードにて『VE Day 70 A Party to Remember』鑑賞。 [Trip to UK 2015]

さてケンブリッジで『Dear Lupin』を観た後、この日のもう一つのハイライト『VE Day 70 A Party to Remember』というイベントを観るために急ぎロンドンに戻りました。VE DayとはVictory in Europe Day(ヨーロッパ戦勝記念日)の略で、第二次世界大戦末期にドイツが降伏し、連合国が勝利した日-1945年5月8日のことをさします。今年はVE Dayから70年ということもあり、5月8日から10日にかけてイギリス各地で記念式典が行われました。この日の「A Party to Remember」もそのうちの一つで、映像、戦争体験者の証言、音楽、朗読などで大戦中を振り返り、国のために戦った人たちに思いを寄せるイベントと言えばよいでしょうか。なぜそんなイベントに行ったかと申しますと、出発近くになってローレンス・フォックスが出演するという情報をキャッチしたからです。チケットの一部は一般発売されており、私が調べた時はチケットが残っていたため、行くことにしました。

ケンブリッジからロンドンへ戻り、地下鉄に乗り継いで一路ホース・ガード・パレードへ。ホース・ガード・パレードは、普段は騎兵の交代式が見られることで有名な観光名所ですが、特別なイベントがある時はイベント会場になります。私が降車した駅は、えっと...どっちだったかな...エンバークメントかウェストミンスターだったと思うのですが、もう記憶が定かでありません(--; とりあえず駅を降りて辺りを見回すと、すでに人の群れが一つの方向に向かっていたので、人の波をさかのぼって最後尾につき、入場口へと向かいました。入場口まで結構歩きましたし、とにかくすごい人でしたので、開始時間に間に合うか心配でした。入場口ではチケットを見せて荷物検査を受け、そのまままっすぐスタンド席に向かいました。

こちらがチケットです:
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ローレンスが開場前の現場の写真をツイートしてます:



私が座ったスタンド席からの眺めはこちら: 
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アリーナ?席は退役軍人を中心とした招待客で埋まっていたようです。結局この日のチケットは完売となり、Evening Standard紙の記事によると参加者は約12,000人(!) とのこと。

司会はBBCの名物司会者クリス・エヴァンス。イベントの様子は同日の夜BBC Oneで中継されました。出演者のリストはこちら:

BBC One VE Day 70 - A Party to Remember

進行としては、過去のテレビ映像と戦争体験者の証言ビデオで当時の出来事を振り返り、その合間に俳優たちは当時の政治家の演説や市民の間で交わされた手紙などを朗読し、ミュージシャンたちは当時の流行歌や前線で歌われた歌などを歌うという感じでした。そうそう、ダンスもありましたね。ミュージシャンの方は、残念ながらほとんど知らない人だったのですが、歌を聴く限り実力派を集めた印象です。特にLaura Right、声が素晴らしかった。歌われた曲はアップテンポで明るめの曲が多く、追悼式典というよりは祭典という言葉の方が似合っているような気がしました。

一方俳優陣ですが、こちらはなかなか見事な顔ぶれでした。私が知っているところですとリチャード・グラント、ロバート・リンゼイ、ハニー・サックルウィークス、マーティン・ショーなど。でもリチャード・グラントは当日は気がつかず、後になって知りました(^^;マーティン・ショー(ジョージ・ジェントリー!)は事前のリストになかったので、うれしかったです。渋かった。ロバート・リンゼイ(Inspector Jericho!)、チャーチルのスピーチを演じるとは大役でしたね。チャーチル本人の肉声があるにもかかわらず彼を起用したのは、ライブ感を出したかったからなのでしょうか。というか、彼ってそんなに大物だったんだ(失礼...)。一方事前のリストに載っていたジョン・シムは不参加だったようで、残念でした。

ローレンス・フォックスはハニーサックル・ウィークス(『刑事フォイル』のサムちゃん!)との共演で、ある陸軍兵士とその妻の往復書簡を朗読しました。時間は短かったですが、明るい雰囲気のやりとりが微笑ましかったです。でもこの手紙を書いた3日後にその兵士は亡くなったそうで、それを聞くと胸を打たれます。舞台の袖の方に(恐らく本物の)戦闘機が置かれていたのですが、ローレンスはそのすぐそばで箱のようなものに腰掛けて手紙を読んでいました。とは言うものの、座席からはステージがとても遠かったので、スクリーンで確認しただけでした。

写真や記事などは以下からどうぞ。

London Evening Standard - VE Day 70th anniversary concert: Katherine Jenkins, Pixie Lott and Status Quo lead celebrations
(ローンレスのインタビューあり)

Mail Online - Pregnant Katherine Jenkins reveals hint of a bump in floor-sweeping black vintage gown as she takes to the stage for the VE Day 70: A Party to Remember concert
 (下の方にローレンスとハニーサックル・ウィークスのツーショット写真あり)

ローレンスはこの日、本番前に戦闘機のコックピットに座ることができたようで、写真をツイートしていました。こちら:






楽しそうですね。『Island at War』ではこういう衣装着てましたけど、コックピットに座ってる絵はあったかな?後でDVD見直してみよう。ローレンスはこの式典の少し前に行われたホロコースト追悼式典でも朗読を披露しており、この頃はイベントづいている感じでした。

時間は約2時間少しすぎるくらいだったでしょうか。最後は出演者が舞台に勢ぞろいし、フィナーレを飾りました。感想ですが、日本の追悼式典に慣れた目から見ると、エンターテイメントをふんだんに盛り込んだ演出に新鮮な驚きを感じました。他の場所では厳かな式典も行われたと思いますが、戦後70年ということもあり、こういうアプローチも可能になったのでしょうか。でもVE DAY当日は本当にお祭り騒ぎだったようなので、それの延長と思えば驚くことではないのかもしれません。何にせよ、日本にいたら絶対に観られないイベントかと思いますので、いい経験になったと思います。

5/9. ケンブリッジにて『Dear Lupin』鑑賞。 [Trip to UK 2015]

ツイッターなどではちょこちょこ発信していましたが、5月にローレンス・フォックス追っかけツアー(イギリス・アイルランド)に行ってまいりました。今回はローレンスのライブがメインでしたが、ライブレポについては別ブログをご参照ください。こちらのブログではその他について書いていきます。

さて5月7日にロンドンに到着し、5月8日にアイルランドのリムリックでローレンスのライブを鑑賞。興奮の一夜が明け、早朝シャノン空港からスタンステッド空港に向かいました。この日は元々『Dear Lupin』というお芝居を観る予定で、当初ロンドン市内→ケンブリッジで移動の予定だったのですが、8日にリムリック行を押し込んだ結果、スタンステッドから直接ケンブリッジに向かうことに。電車で30分くらいしてケンブリッジ駅に到着。

実はケンブリッジ、駅からCity Centreまでいけば何とかなると思ってまったく下準備をしなかったのですが、それが間違いの元でした。駅についてバスに乗ったはいいものの行き先が反対で、途中で気づいて下車することに。降りたところでうろうろ歩き回ったけど、結局バスで駅まで戻って正しい行き先のバスに乗り直し...てなわけで結構疲れてしまいました。正しいバスに乗ればなんてことなかったのにね。一日切符を買っておいて本当によかったです。

気を取り直してCity Centre。ケンブリッジはオックスフォードと並んで歴史のある大学の街、というイメージを持っていたのですが、City Centreはかなり近代化?が進んでいる印象を受けました。よく言えば明るくて華やか。ショッピングモールの他、ZARA、H&Mなどの店舗もありました。時々由緒正しそうな古い建物にも出くわしますが、それが郵便局だったりします。肝心の劇場(Cambridge Art Theatre) の場所を確認するためにさらに歩き、青空マーケットの横を通り、無事に劇場を発見。そこから少し歩いてようやくキングスカレッジを拝むことができました。でも中の見学は有料だったため、外から写真だけ。

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開場までは時間があったため、イタリアンのチェーンレストランZizziでランチを。ここのパスタはおいしいです。写真はミントティー。なんと葉っぱが丸ごと入ってます!

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道の途中で芝居のチラシを発見。ただ貼ってあるだけなのに、なんでこんなに絵になるんでしょう。

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写真を見ればわかるとおりこの日は天気が不安定で、一時雨がざーっと降り、気温がかなり低かったです。そのため土産物屋を少しうろうろした後は、劇場向かいのカフェでお茶しました。その後、ようやく開場時間となったので劇場へ。Cambridge Art Theatreはとてもこぢんまりとした劇場で、舞台も幕が真紅というところに古めかしさを感じました。でも舞台と客席が近くてよかったです。

この日鑑賞した『Dear Lupin』は、イギリスでベストセラーになった『Dear Lupin...: Letters to a Wayward Son』を舞台化したものです。日本では今年『定職をもたない息子への手紙』という邦題で翻訳本が発売されました。邦題の通り、定職につかない息子に父親が折々に送った手紙をまとめたもので、息子が手紙のそれぞれに短いコメントを寄せています。父親の周りに登場する人物が多く、私などは途中でこんがらがったりしましたが、父親が競馬記者で新聞でコラムを書いていたということもあり、文章が面白かったです。

定職をもたない息子への手紙 (一般書)


そしてこの芝居を演じたのがジェームズ・フォックスとジャック・フォックス。そう、今回の旅の目的でもあるローレンス・フォックスの父親と弟です。父親と息子の話を実際の親子が演ずるという点にも興味があったのですが、舞台はすごく面白かったです。特にジェームズ・フォックスが上手い。間の取り方が絶妙で、彼がセリフを一言言うと客席がどっと沸く、という感じでした。ジャックもなかなかでした。見かけは兄よりたくましいですかね。かっこよかったです。エルビス・プレスリーの真似が妙に印象に残っています。

ストーリーは、途中までは笑いも多くほのぼのモードだけど、終盤ちょっとしんみりするあたりのバランスがよかったかな。私の理解力が正しければ、脚本の後半はオリジナルだと思うのですが、それが功を奏したように思います。原作ではそこまで面白さを感じなかったので。そうそう、この舞台、ウェストエンドのアポロ・シアターで上演が決まったそうです。おめでとうございます!

終演後に出待ちをしようかと思ったのですが、ロンドン行の電車に間に合わないといけないので、後ろ髪をひかれながら劇場を後にしました。この後は前日に引き続き、再びローレンスを観に行きました(VE 70: A Party to Remember)。これについては稿を改めます。

『Lewis/オックスフォードミステリー ルイス警部』、AXNミステリーにて再放送中&本国ではシーズン9の撮影中。 [etc, etc.]

イギリスITV制作の人気刑事ドラマ『Lewis/オックスフォードミステリー ルイス警部』、現在AXNミステリーで再放送中で、6月に入ってシーズン5となりました。今は平日の夜の放送で、シーズン8まで放送されます。まだ観てないから観ようかな~と思われた方は、どうぞお見逃しなく。

以下番組紹介ページです。放送予定はスケジュール欄でご確認ください。

AXNミステリー - オックスフォードミステリー ルイス警部

オックスフォードの街にルイス警部が帰ってくる!相棒ハサウェイと共に、複雑に入り組んだ難事件解明に挑む本格ミステリー!(以上上記ページ内のイントロダクションより引用)

『Inspector Morse/主任警部モース』ではモースの部下だったルイス(ケヴィン・ウェイトリー)が、警部となってオックスフォードに戻ってくるというスピンオフ作品。見どころはハサウェイ刑事(ローレンス・フォックス)とのコンビ愛(笑)と、オックスフォードの街並み、それから豪華なゲスト陣と言えましょう。さすがにシリーズ8まで来ると二人の関係や立場にもかなり変化が起きていますので、お時間があればシリーズ通して観ていただければと思います。

さてシーズン8の後はと言いますと、シリーズ9の制作が決定し、現在オックスフォードを中心に撮影に入っています。私は先月少しだけオックスフォードにいたのですが、残念ながら撮影には間に合いませんでした(Endeavourチームとも遭遇しませんでした。無念)。S8で警部に昇進したハサウェイ役のローレンス・フォックスが時々現場からツイートなどしてくれています。

こんなのとか↓(ワンコはローレンスの愛犬Baxter)



こんなのとか↓



もーなんなんでしょーねーこの仲の良さは!(笑)。これ見る限り、コンビは安泰のようです。S9が楽しみです(AXNミステリーさん、もちろん期待していいんですよね?どうぞよろしくお願いします)。

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 9 腐った林檎」感想。-後編- [Roger Allam (TV)]

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 9 腐った林檎」感想の後編です。大体出来上がってはいたのですが、ラストシーンについてのコメントを書くのに時間がかかってしまいました。完全にネタバレしてますので、OKの方のみ(続きを読む)からどうぞ。例によって時々シーンを飛ばしています。ご了承ください。みなさまの熱い感想もお待ちしております。

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『Endeavour/新米刑事モース』、Series 3の制作をITVが正式に発表&4月に撮影開始。 [Roger Allam (TV)]

前作ラストで多くのファンが阿鼻叫喚となったであろう『Endeavour/新米刑事モース』、S3の制作が正式にITVから発表されました。

ITV Press Centre - Endeavour returns for series 3

「時代は1967に移り、モースにとっては「始まりの終わり」の年となるだろう」と語る脚本家のラッセル・ルイス。前作ラストで警察幹部を殺害した容疑で逮捕されたモース、そして銃弾を受けて重傷を負ったサーズデイ。二人がいかに復帰するのか?というところが当然気になるところであります。うやむやにして先にいったりしないでくださいよ、ラッセルさん。

発表によるとS2までのレギュラーメンバーは全員続投のようです。これはうれしい(ピート、元気になってるかな...)。この4月から撮影に入っており、ツイッターなどでは撮影風景の写真なども流れてきております。イギリスでの放送は今秋あたりとすると、日本は年明け?うーむ。長~い。しばらくやきもきする日が続きますが、待ったかいがあったと思わせてくれる作品を期待します。

追伸:前作ラストの感想が途中で申し訳ありません...近日中には必ず。

ロジャー・アラム出演のラジオドラマ『What do you know』、BBC Radio 4 Extraにて再放送(済)&オンデマンド配信中。 [Roger Allam (Radio)]

ロジャー・アラムが出演しているラジオドラマ『What do you know』が先日BBC Radio 4 Extraにて再放送されました。現在はオンデマンドで配信中で、iplayerで残り約2週間ほど聴取可能です。番組サイトはこちら:

Afternoon Drama - Mark Lawson What Do You Know?

ビジネスウーマンであり、素晴らしい母親でもあるナターシャが行方不明になり、ほどなくして彼女の隠された一面が表れる...というストーリー。ロジャーさんはDCI Parsonsを演じています。主任警部でございますね♪♪♪かっこいい系の警部役でありますように(祈)。

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 9 腐った林檎」感想。-中編- [Roger Allam (TV)]

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 9 腐った林檎」感想の中編です。完全にネタバレしてますので、OKの方のみ(続きを読む)からどうぞ。例によって君もしくは君のメンバーが...じゃなくて、時々シーンを飛ばしています。ご了承ください。みなさまの感想もお待ちしております。

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ロジャー・アラム、ラジオドラマ『How Does That Make You Feel?』S5のEp1、Ep5に出演。 [Roger Allam (Radio)]

心理療法士とそのクライアントが織り成すドラマ、『How Does That Make You Feel?』。先日シリーズ5がBBC Radio 4にてスタートしました。ロジャーさんは前シリーズに引き続きEp1、Ep5で政治家Richard Fallonを演じています。心理療法士のMartha(Frances Tomelty)を訪ねたRichard、今回もいろいろとトラブルがあったようで...政治家も大変ですね。

15 Minute Drama, How Does That Make You Feel? - Series 5
Episode 1  Episode 5

Ep1、Ep5ともに、現在iplayerで聴取可能です。聴取期間に限りがありますので、上記サイトでご確認ください。

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 9 腐った林檎」感想。-前編- [Roger Allam (TV)]

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 9 腐った林檎」感想の前編です。これも時間がかかりましたねぇ...。いろいろと気が重いエピでしたし。完全にネタバレしてますので、OKの方のみ(続きを読む)からどうぞ。例によって時々シーンを飛ばしています。ご了承ください。みなさまの感想もお待ちしております。

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『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 8 黒の絞殺魔」感想。-後編- [Roger Allam (TV)]

『Endeavour/新米刑事モース~オックスフォード事件簿~』、「Case 8 黒の絞殺魔」感想の後編です。完全にネタバレしてますので、OKの方のみ(続きを読む)からお読みください。例によって時々シーンを飛ばしています。ご了承ください。ご意見・ご感想はコメント欄までよろしくお願いします。

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