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John Finnemoreのブログ翻訳。-「Jelly Babies を手動設定」する方法がわかればなあ。- [Cabin Pressure (Series3)]

久々にジョン・フィネモアのブログの翻訳をお届けします。いずれ遠くないうちに『Cabin Pressure』 Series 3の再放送があるかと思いましたので。元記事はこちらになります。S3EP4の"Ottery St Mary"の話です。かなりネタバレしていますので、ご注意ください。ご指摘、ご意見等はコメント欄までよろしくお願いします。なお、一部自信のないところは赤字で表記しました。
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[イエロー・カーの画像]

Otteryはここから聞けるよ。このエピソード、とっても好きなんだ。このシリーズで好きなエピソードは、これかSt.Petersbergかなぁ。理由は違うんだけど。なんでこれが好きかって言うと、バカバカしくて、明るくて、楽しいからさ。大体みんなが仲良しで、楽しくやっている。シットコムでこれをやりすぎると退屈になるから、何回もできないんだけど、たまにやるといいんだよね。

最初の下書きでは、Johannesburgの片割れみたいに考えていたんだ、キャストの組み合わせをダグラス/キャロリンとマーティン/アーサーに分けるって感じで。他のエピソードでマーティン/ダグラスと キャロリン/アーサーに分けたのがあるから、別の組み合わせもやってみようかなって思った。でもこのバージョンはうまく書けたんだけど、マーティンのいない「マーティンのヴァン」のエピソードになっちゃうのはなんか残念で。だからいったんバラして、ロードトリップの部分をマーティン込みで書き直して、キャロリンには別のプロットを考えた。で、このエピソードは、レコーディングの時これまたベネディクトの調子が悪かった。でもキャスト全員、ベネディクトがマーティンを演ずる部分を3回目のレコーディングの最後にやるっていうことに快く同意してくれて - トムも快くその日その場でマーティンを演じることに同意してくれたんだよ、あて馬になるのを承知でね。それってつまり、観覧者の前で脚本がリアルに演じられるのを聞くっていうことになるわけで…でも[次のレコーディングまで]2週間あって、その間に書き直しと編集をしたからさらによいものに仕上がった。とても贅沢だったよ。このエピソードは他のエピソードに比べると書き直しの時間が長かったんだけど、気にいってる理由はそれじゃない。書き直しも、やりすぎはよくないんだ。でも1つだけ直せばよかった - 何でハークの車を黄色じゃなくて緑にしちゃったんだろう?僕のバカ。 

もう一つ書き直したストーリーがある - ハークとキャロリンの話の基本は、2人が小競り合いをする中で、代わる代わる優位に立とうとするっていうことなんだ。この回で言うと羊のシーンで、最初はキャロリンが羊が嫌いでハークがそれをあげつらうっていう話だった。でもれはうまくいかなかった -キャロリンはそういうキャラじゃないし、ハークがいじめるのってあまりいい気がしなかったんだ。それに気がついて、役割を交代させて書き直したら、うまくいったんだよ。面白いことに、2シリーズと半分を共に過ごした女性キャラクターがいつの間にか強くなってた。基本的に、羊を怖がる女性は、羊を怖がる男性ほど面白くないしね。

かわうそ連想ゲームの元ネタについては、3年前にブログに載せた記事を見てね。「シットコムを書こうと思っている」っていうタイトルをつけたんだけど、気に入ってる。シリーズ3を書くためにシリーズ1を書くのをやめたっていうのではないよ。

99.9%のリスナーは覚えてないと思うけど、僕は[犬の]Snoopadoopという名前(とキャロリンの溺愛っぷり)が好きなんだ、一番最初のエピソードででてきたんだよ。2004年のエジンバラ・フェスティバルで僕が出会ったプードルの名前からとった。まだ飼い主さんもどこかにいるはずだよね。もしあなたが暇で、自分の犬の名前をググってこの記事を見つけたなら、こんにちは、そしてありがとう。

今週割愛されたシーンは、終わりの方。Ottery St Mary's空港(架空の空港だよ)に着いたんだけど、目的地のパブはまだまだ遠いっていう話:

DOUGLAS: ...yes, yes, alright. Let’s start pushing.  …ああもう、わかったよ。(ピアノを)押せばいいんだろう。
MARTIN: Thank you so much! Except of course... I can’t really push. Because of my ankle? 感謝する!…でも僕は押せないよ。足首がこんなだから。
DOUGLAS: Alright. Arthur and I will push. You can walk alongside わかった。私とアーサーで押すから、君は一緒に歩くだけでいい。
MARTIN: ...I don’t think I can. Not for a mile. Again, the ankle. …それも無理だと思う。少しも歩けない。足首のせいで。
DOUGLAS Then what do you suggest? ではどうしろと?
MARTIN Well… I thought perhaps, if I were to do this… うん…考えたんだけど、こういうのどうかな…
FX INDISTINCT NOISE [鈍い音]
DOUGLAS: Ah. I see. ‘Hello Ottery St Mary. Please welcome Douglas Richardson and Arthur Shappey, and joining them, on the piano, Martin Crieff.’あー。了解。「こんにちは、Ottery St Mary♪ダグラス・リチャードソンとアーサー・シャッピーのお着きだよ♪ピアノの上にはマーティン・クリーフ♪どうか僕らを歓迎しておくれ♪」

[ジョンのネタ帳の画像]
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【riekのコメント】Ottery St Mary、飛行機がメインじゃないけど楽しいエピですよね。大好きです。ダグラス、ピアノも弾くし歌も披露するし!(でも今回は割りを食う役ですけど)アーサーの大得意なゲーム、Yellow Carも登場します。

ブログの中ではベネディクトの代役トムの話が胸熱。あて馬になるのわかっててでもレコーディングしてくれるって、もうなんていい人!後、一番ウケたのは「Icarus Airways」。航空会社としてはまったくパっとしない名前でしたね(苦笑)。それから、ジョンの文章の後にネタ帳の画像が載っていますが、がんばって読んでみるといかに脚本が練られているかがわかります。ちなみに右ページの右上の日付を見ると10th Janurary 2011と書いてあります。もう3年前になるのか…。
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Yururi

偶然にも、今日移動中にこのエピソードを聞いていました。なんてタイムリー!
ダグラス、なんやかんや言ってもやっぱりいい人なんですよね?!

S3は、ベネディクトの声を聞くと喉がイガイガします(笑)
トムさんは、New Castleで代役を務められた方ですか?
CPのレコーディングは、和気あいあいと楽しそうな雰囲気が想像できますね。

ジョン・フィネモアのブログまではなかなか手が回らないので、
こうして内容を紹介していただけるとすごく助かります。
あー、CPもあと一話で終わってしまうと思うと、なんとも寂しいです。
by Yururi (2014-01-22 22:39) 

りん

riekさんこんにちは♪

ご紹介ありがとうございました。割愛シーンが入っていれば、あと一ヵ所歌声が聴けていたのですね(悲)トムいい人ですねえ。

この間、マーティンとダグラスの名前の由来は航空機メーカーのロッキード・マーティンとマクダネル・ダグラスじゃないかっていうファンの指摘を見かけて、衝撃を受けているところです。ジョンのブログ精読してないですけど、ほんとなのでしょうか。じゃあハークはやっぱりC-130ハーキュリーズ?

by りん (2014-01-23 12:55) 

riek

*Yururiさん

こんばんは。それはタイムリーでしたね!これとSt.Peteは結構前に仕上がっていたのですが、ちょうどロジャー祭りと重なってしまって…やっとあげることができてよかったです。ダグラスはモノが絡む時は小ずるいのですが、それ以外ではそんなに悪い人ではないのかも。あのいかにもな咳払いを聞くといつも笑ってしまいます。

トムさんは、そう、New Castleで代役を務めた方です。New CastleとOtteryは同じ日の収録だったので、Otteryも一応トムさんで録音したのだと思います。レコーディングの様子はネットでちょこちょこ見かけますが、とても楽しそうですよ。いろんな意味でイギリスはうらやましすぎです。

後1話、いつごろになるんでしょうね。その日が来て欲しいような、来て欲しくないような…

by riek (2014-01-24 23:02) 

riek


*りんさん

歌は私の願望込みですが(笑)、もし採用されてたらドンナメロディにのせるつもりだったんでしょう。聴きたかったです。今回のブログ記事は、トムさんも他のキャストもみんないい人なのがわかって本当にうれしくなります。ジョンに教えてくれてありがとうって言いたいです。

名前の由来については、私が読んだ限りのジョンのブログと返信コメントでは確か言及はなかったはずですが、そういう指摘があるのは聞いたことがあります。その時はへー、としか思っていなかったのですが、

>じゃあハークはやっぱりC-130ハーキュリーズ?

これを読んでえええーーーーっ!と衝撃を受けております(りんさんからすらっと戦闘輸送機の名前がでてきたことにもです)。これは絶対名前と関係ありますよ。Herculesって、ヘラクレスの英語読みだったんですね。戦闘輸送機でしかもこの名前、なんだかとっても強そうです。ダグラスのライバルな訳なのもうなずけます(え?違う?)。

by riek (2014-01-24 23:12) 

nyajara

riekさん、みなさん、こんにちは♪

私もこのEp大好きです! "イエローカー"が初めて登場したのは歴史的瞬間(?)だし、各キャラクターのボケと突っ込みのネタが素晴らしい(これは書き直しのチャンスがあったおかげですね)、それでいて各キャラの立ち位置がいつもと微妙に違っているのも面白い!

>ダグラス、ピアノも弾くし歌も披露するし!(でも今回は割りを食う役ですけど)
ダグラスはいつものmighty sky godよろしく色々な打開策を出してくるわ、突っ込みも冴えわたっているのに最後はああなる(笑)。ピアノを押している最中の息も絶え絶えに「お前がいなければ・・・・」というセリフが結末を知ると余計に笑えますよね!

CPを聴き始めてから航空関係に以前より反応してしまいますが、なんと航空機のモデル名や果ては戦闘機まで含まれてるんですね!(もしCP検定があれば範囲広すぎ・・・)
昨日新聞でP.アルモドバルの新作が「・・・旅客機が車輪の不具合で着陸不能となり旋回を続け・・・ビジネスクラス担当のオネエ乗務員3人が乗客を落ち着かせるために躍起になる」と紹介されいてやたらと気になります(笑)。
by nyajara (2014-01-25 09:29) 

riek

*nyajaraさん

こんばんは♪そうそう、「イエローカー」登場の歴史的瞬間でしたねぇ(そういえば「イエローカー」も書きかけの記事があったような。後で探してこよう)。こればっかりは偶然でしょうが、ベネディクトが調子が悪いのがそのままケガしたマーティンに重なり、リアリティが増しているように思います。あ、それともベネディクトの調子が悪いのを取り入れて、マーティンがケガした設定にしたのかな。いやいやまさかね…あはは(乾いた笑い)。

いやもうこれはオチが最高ですよね。アーサーが最後の最後にダグラスに投げつけるあの言葉がもう…もっと言っていいぞ!という感じです。

CP検定、あったら楽しそうだけどその一方で大変かも。このエピで出てくるローレルさんとハーディさんは、アメリカのコメディアンのローレル&ハーディが元なんだそうですよ。しかも彼らの映画の中に「極楽ピアノ騒動」という作品があって、これがピアノ運びにまつわるドタバタギャグなんです。もうね、どこまでも雑学知識を試されている気分です。

おっしゃってる映画は『アイム・ソー・エキサイテッド』ですね。観ようかどうしようか迷っていたのですが、結構面白いという意見も聞きましたので、いってみようかなぁ。航空関係はどうしても反応してしまいますねー。


by riek (2014-01-26 21:06) 

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