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John Finnemoreのブログ翻訳。-「最終降下準備に入ります」- [Cabin Pressure(総合)]

前日ジョン・フィネモアがラジオドラマ『Cabin Pressure』の最終回についてブログForget What Didでコメントしましたが、日本語に訳してみましたのでアップします。、元記事はこちら。(続きを読む)からどうぞ。誤訳のご指摘、ご意見等あればコメント欄までよろしくお願いします。【11/17追記】ブログ読者のまゆみさんのご指摘を受けまして、訳文を修正しました(まゆみさん、ありがとうございました)。文の頭に*印を打ってあります。
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ええと、発表があるとは言ったけど、僕があげたヒントはずいぶんおおざっぱだったよね。とにかく、これが公式発表: 僕は今、『Cabin Pressureの次のエピソード-最終話-を書いている。45分スペシャルで、レコーディングは来年初めの予定だ。

「よくは聞かれない質問」なんだけど、「これからよく聞かれることになるだろう質問」を書いておくね。

どうして1シリーズじゃなくて1エピソードなんですか?

それは元々そういう予定だったから-少なくともMolokai[訳者注:S2とS3の間にあたるクリスマス・エピソード]あたりからね。シリーズ3の構想を練っていたとき、僕は後2シリーズ書いてそれをクリフハンガーにもっていき、その後スペシャルの回をやるって決めたんだ(BBCとキャストの許可はもらったよ)。そのころには、終わりのエピソードを書くっていうのがどんなに重要なことかわかっていたし、もちろん同じことがシリーズにもあてはまるって思ったから。

どうして終わってしまうの?

それはね、ドラマというのはどこかで終わるものだし、足掛け6年で26エピソードってよくやったと思うよ。終わりに向けてきちんと準備するっていうのは、ある日なんとなく終わっちゃったり、退屈でマンネリになっちゃうよりずっと満足がいくと思うんだ。*さらに言うと、ある一点に向かって話を作っているとわかっていたから、ここ最近のシリーズではキャラクターの性格とキャラクター同士の関係性を発展させることができた。もしこのドラマをシットコムの枠にとどめておく必要があったのなら、そういうことはできなかっただろう。

それに、アルファベットには勝てないし…

でも他の言語にもたくさん文字があるじゃありませんか!

それはわかってるけど。でも正直なところ、A to Z と A to Ø?ならどっちがいい?

あなたこそ正直になってください。もうキャストを揃えられないんでしょう?

それは絶対違うよ。確かに彼らを呼び集めるのは大変だけど、彼らは番組がうまくいくようにいろいろ考えてくれている。それはもう信じられないほどだよ。

レコーディングはいつごろになるって言いました?放送日は?

それは…ああ、まいったな。まだわからないんだよ、ごめんね。たくさんの人が言ったり予想したみたいに、クリスマスの放送に向けて動いてはいたんだけど、残念ながら間に合わなかった。だから年が明けたらできる限り早くやりたいね。決まったらすぐにここに書くことにするよ…

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Molokaiの頃から終わらせ方を考えていたとは思いもしませんでした。A Man with a planと言えるかも。ええ、もう言っていることは本当にごもっともで、素直にお疲れ様、今までありがとう!って言いたいんですけど。ですけど。心の準備ができるのはまだ先になりそうです…。
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hedgehog

riekさん

和訳、ありがとうございました。現実を受け止める覚悟を決めて読ませていただきましたが、やっぱり改めて泣きそうです。ジョンが言うように「シットコムの枠」を越えてキャラクターたちの関係性が変わっていったからこそ、このコメディがこんなにも心をうつものになったのは間違いありませんが、そのせいで計26話で終わってしまうのかと思うと恨めしくなったり、もう自分でも訳が分かりません。よよよよよ。
by hedgehog (2013-11-16 22:30) 

まゆみ

riekさん

私は改めて、ライターとしてのジョンの質の高さに感嘆しました。シリーズ物は、特にここまで人気が高くなると、どこで終わらせるかというがむずかしくなるものですが、彼の場合、既に終わりを決めて、それに向かって進めていたのですから。言葉を変えると、最終点が見えていたからこそ、それぞれのエピソードがより質の高いものになっていったのだと思います。

僭越ですが、訳の一カ所にコメントさせて頂けますか。
It's also allowed me to let the characters and their relationships change and develop over the last couple of series, knowing that I'm building in a particular direction, in a way that I couldn't have done if I'd had to keep them in sitcom limbo.

これは、「さらに、ある一点に向けて作っているというのがわかっていたから、最近のシリーズでキャラクターたちの関係性を発展させていくことができた。もしこのドラマを、シットコムという枠に留めておくべきだったのであれば、そういうことはできなかっただろう。」という意味ではないかと思うのですが、いかがでしょう。

私は以前から、”M”以降はエピソードの面白さが加速していると思っていました。今回ジョンのブログを読んで、そういう理由があったのだと納得しました。その「ある一点の方向」が何か(寂しさを伴いながらも)増々期待が高まります。
by まゆみ (2013-11-17 00:43) 

riek

*hedgehogさん

いやもうね、hedgehogさんのご意見にうなずくばかりですよ。わかちゃいるけど終わって欲しくない…という気持ち。BBCのラジオドラマには15シリーズ(スペシャルも入れると246話!)にもわたった『The Navy Lark』という作品もありましたが、そういう風にはしない、ということなんでしょう。

実はZエピでいったんまとめた後、まったく何事もなかったかのように新しいシリーズを始めるかな?と思ったこともありますが、どうやらそれもなさそうです。ぐすん。

by riek (2013-11-17 10:48) 

riek

*まゆみさん

同感です。私も聴き始めたころは手元にS1しかなかったので、S1を繰り返し聞いていましたが、S3までそろってからはS3をよく聴くようになりました。今思うと、そういう理由で作品の質が高まっていったからなんですね。

訳文についてのご指摘をありがとうございます。僭越だなんてとんでもない、読み返したら確かにおっしゃるとおりでした。ご指摘を受けて修正しました。

私もそこまで理解できたのはジョンのブログという補助手段があってのことでしたが、S4では主要キャスト内での対立より外部との対立が増えてきたように思えて、「この体勢で続けていくのは無理があるかも、Zエピで終わりかな」とは感じていました。それが現実になっただけなんですけど、まだちょっと寂しさの方が先にたちます。ここで終わって正解だった、と思えるような脚本を期待しています。

by riek (2013-11-17 11:04) 

nyajara

riekさん、みなさん、

現実を直視するのがこんなにつらいなんて!!(涙)

(連日の投稿、しかも横ネタですみません・・・・)

TIME誌Oct.28号でベネディクトが表紙を飾り(海外版)、特集記事も組まれましたが、最新号(Nov.18)の読者投稿欄に

「(上述の↑)ベネディクトの記事は良かったけれど、ここ数年で最高のラジオドラマの一つ、BBC Radio4の"Cabin Pressure"について何もふれていなかった。ベネディクトのMJN Airただ一人のキャプテンとしての演技は非のうちどころなし。また、他のキャスト達もとても素晴らしい。」

との投稿がありました。(マンチェスター在住のM.C.さん、グッジョブ!!)

これをみたライターの人が反省して追加記事を書く→TIME誌読者からも問い合わせが相次ぎ・・・→こんな面白いドラマがあったとは!と再認識され・・・・→(BBCに圧力がかかり?)次シリーズ制作が決定!!

とはならない・・・? (ならないか)
作家(ジョン)の意思が貫かれてこそ、あそこまで面白くなったCabin Pressure ですもんね~
by nyajara (2013-11-17 12:39) 

riek

*nyajaraさん

こんばんは♪いえいえ、横でも全然OKですよ~いつも本当にありがとうございます。私もまだまだ乗り切れておりません…(ため息)

TIME誌、別の号もチェックされているなんてすごいですね!そうですか、例のTIME誌の記事はCPに触れていなかったのですか。それは残念。M.C.さん、グッジョブでした。

BBCの圧力は、ZエピソードがBBC Radio 4史上最高の聴取率をたたき出して、その後発売されるmp3やCDがバカ売れして、聴取者から続編希望が殺到したらかかるかも?(限りなく希望的観測ですが)CDはCD Extraにして収録風景の動画でも入れればすごい勢いで売れると思うんですけどね~。


by riek (2013-11-17 23:22) 

yota

こちらでも、今晩は。

翻訳ありがとうございます。
予想はしてましたが残念です。
最終回に期待したい!!ジョンのことだから素晴らしい結末を用意してくれるれでしょう。

一番大好きな番組!!朝の通勤のお供。笑いを押し殺してかなり怪しい奴になっておりましたが、これからも聞き続けるでしょう。
それにしても最終回見に行きだいぞぉ~!!
by yota (2013-11-18 00:29) 

しましま

riekさん みなさん

こんにちは。私もriekさんのブログ読んで1番心に残ったのが
「sitcomの枠を越えた」というところだったので、そのことを
コメントしたい・・・と思って来て見たら
みなさんも大盛り上がり大会!

はっきり覚えてないのですがジョンの古いブログでも
sitcomじゃなくていいのか、みたいなことを
言ってたような気がしてずっと気になっていたので
今回のジョンのブログでその部分はとてもすっきりしました。

The Navy Larkをご存知なんてさすがriekさん?!
私はちょうど最近自分のブログで和訳したDouzの中の台詞で
そのドラマに突き当たったところでした。
奥が深過ぎる・・・・キャビンプレッシャー・・・・


by しましま (2013-11-18 20:27) 

riek

*yotaさん

こちらでもどうもです。本当に残念ですが、ジョンは今頃飲まず食わずで(?)脚本書いてることでしょうから、今はZエピソードを待つとしましょう。

楽しい通勤のお供ですよね、30分切るから聴きやすいし。前向きに考えれば25エピソードもあるんだし…あるんだし!(と自分に言い聞かせてみる)最終回の収録は、倍率どんなことになっちゃうでしょう?観たいですよねー。

by riek (2013-11-18 23:03) 

riek

*しましまさん

こんばんは。今しましまさんのコメントを読んで私も思い出したのですが、ジョンは自分が書いてるのはシットコムなんだけど、どうもリスナーの反応がそうではないことに何度か言及しているんですよね。で、ふと思ったのですが、ジョンはある時点で、このドラマには単なるシットコム以上のものが求められていることに気づき、ならばということでリスナーの期待にこたえる方向に舵をきったのかも?でもそうするとシットコムとしてずっと続けていくのは難しいので、3・4シリーズ+Zエピで終わらせることにしたのかもしれないと感じました。まったく私の推論ではありますが。もしそうだとしたら、流行作家の資質も兼ね備えていることになりますね>ジョン

The Navy Larkは、以前ジョンが6 Musicに出演した時に「15シリーズも続いたラジオドラマもあったけど~」という話をしていたのを聴き、「む。15シリーズも続いたドラマってどんなの?!」と思って調べたのが最初です。その後再放送をちょこっと聴く機会があったのですが、イマイチ面白さがわからなくて断念しました…(汗)海軍ものだから興味持って聴けるかと思ったのですが(ちなみに私は断然Navy派です)。CPでセリフが使われているのは、CPのトリビアを集めたサイト(英語)で昔読んだ気がします。ジョンも小さい時によく聴いていたのかもしれませんね。

by riek (2013-11-18 23:26) 

しましま

riekさん

そうそう、そういうキャビンプレッシャーの位置のあり方についての
ジョンの迷いみたいな、とまどいみたいなことでした。
そうですね、riekさんの推測、可能性高いですね!

私は他のsitcomを知らないから、何がsitcomの枠なのかも
わからないんですけど、
sitcomというのは通常は極端なキャラが決まってて、そのキャラで
延々と何か可笑しいことが起きる、ようなものなのかしら?
改めて思うとみんな現実にあり得ないキャラ達なのに、
(キャロリンは一番現実味がありますけど)私達ファンは
思いきり感情移入しちゃってますよね。
特にジョンは若いのに不思議に思うのは年配キャラの描き方もうまい。

ジョンのインタヴューありましたね。そうですかー
クソぅ録音を消してしまった・・・
でも肝心のところは教えていただいたので嬉しいです。
by しましま (2013-11-19 23:04) 

riek

*しましまさん

>sitcomというのは通常は極端なキャラが決まってて、そのキャラで
延々と何か可笑しいことが起きる、ようなものなのかしら?

私もそんなに数を聞いているわけではないのですが、この間ダニエル・メイズ目当てで聞いていた『Seekers』はそうでしたね。場所がJob Centreで固定されていて、極端なキャラがいろいろやらかしてました。そう、おっしゃるとおり、リスナーが感情移入できるキャラをシットコムで生み出したのがすごいですね。それが成功のカギだったのかも。

ジョンのインタビュー、聴き直して見たら「15シリーズも続いたラジオドラマもあったけど~」とは言ってませんでした…どうもすみません(大汗)。シリーズの長さのたとえで「15シリーズ」と言ってただけだったのですが、わざわざ数字を挙げるくらいだからそういうドラマがあったのかな?と推理したのでした。ところでスティーブ・ラマックが「舞台設定がいいよね、行き先は無限にあるし」言うとジョンが「そうそう、そうだね」と答えるのを聴いて、ちょっぴり切なくなってしまいました。

by riek (2013-11-20 22:39) 

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