John Finnemoreのブログ翻訳。-脚本のト書き:ディン!ディン!ディン!- [Cabin Pressure (Series3)]
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Cabin Pressureのエピソード2 Parisは、後6日間ここで聞けるよ。この後ネタバレたくさん書くから、まだエピソード聞いてなかったら読まないで。読みたくなったら読んでね。
まずは今週のThe Now Showのthe News of the Worldネタについて、素晴らしいコメントを寄せてくれたみんな、ありがとう。今まで書いた中で、こんなに反響があったのは初めてだと思う。明日にはけしからん気取り屋になってるかもしれないけどね。後でスクリプトを、編集してない部分も入れてアップするよ。
ところでパリだけど、っていうかパリへ行く途中の話だけど…僕、うまくだませたかな?そうだといいなぁ。僕ね、ミステリー大好きなんだ。フィクションの中でもくだらないやつで、特に30年代~40年代の黄金時代の作品。だから、Cabin Pressureでもずっとミステリーネタをやりたかったんだ - マーティン機長が、BBC1で素性を隠して別の人間になるずっと前からね。長い間、このエピソードはプロットと推理が全く違ったんだ、元々はミスター・アルヤヒン(クリスマス・スペシャルに登場)の話で、彼の仲間でヨットを購入するような金持ち連中が、巨大なヨットを見るためにパルマに向かう途中、とても高価な宝石類をなくしてしまうという話だった。でも問題があって、僕はいつもダグラスを犯人にしたがるんだけど、いくら乗客をいけすかないやつにしたって、ダグラスが乗客から高価なものを盗むとはどうしても思えなかったんだ。そこで、バーリング・デイのことを思い出した。これなら僕のお気に入りのコメディ俳優の1人、ジェフリー・ホワイトヘッドを呼び戻すことができるからね。
最初から'S'、もちろん'H'も、'E,MDW'という言葉だって出さないって決めてた。でもだからって、そのことを意味しないって訳じゃなかったし、意味深に思える程度に引用するつもりだった...観客の中にたくさんのシャーロックファンがいる中で、ベネディクトは本当によくやってくれたよ。でも最初の本読みで「ワオ、機長!君ってミス・マープルみたいだね!」のセリフに来たとき、ベネディクトはびっくりした顔してたけどね。
何人かからマーティンのお金の状況について質問があった - 元の脚本の中では、ある時点まで説明してたんだけど、いつものごとく、28分に収めるためにかなりの部分をカットしなくちゃいけなくなったんだよ。そうだね、マーティンはキャロリンに賭けに負けたって言う必要はないだろうし、結果的にバーリングはウィスキーを飲むことができたんだから、マーティンは彼女に100ポンドを払うよう要求できる。でも、僕個人の意見だけど、マーティンはまじめすぎるし、ダグラスは自慢が過ぎるし、アーサーは嘘が下手すぎるから、キャロリンにはすぐにバレてしまうだろう。でも、マーティンは1千ポンドのパール、それに加えて50ポンドのチップをバーリングからもらった。だから、キャロリンに100ポンドを払うことになっても、950ポンドは懐に入るんだから、いっぱいベイクドポテトを買えるよね。彼にはハッピーな終り方だったと思うよ。
何でキャロリンは最初にボトルを開けたの?っていう質問だけど - そうすれば彼女(と我々)は、マーティンにボトルを渡す直前までそれが本物のウィスキーだってことがわかるからさ。その後、グラスに注がれるまで、ボトルに触ることができたのはアーサーとマーティンだけだったからね。
何人かがミスター・バーリングの奥さんが怪しいって言ってくれたね、とてもうれしいよ。だって、彼女はまさしくそういう役回りだったんだから。多くの人がキャロリンの推理の上をいく推理をしてくれたらうれしいな、ダグラスがマーティンを売ろうとするとかね。もし最初の方で別のキャラクター、慎重で誰にも疑われないような人を登場させていたら、そいつが犯人ってことになったかもしれないな。でもまぁ当然ながら、ダグラスがウィスキーを盗むと言ったら…犯人はダグラス以外にいないんだ。じゃあここでカットした部分を紹介するよ:
MARTIN Stop doing that! I admit you have a sort of underhand sneakiness… いい加減にしないか!あなたのこっそりと物をかすめとる腕は認めるけど…
DOUGLAS A brilliant flair for strategy and subterfuge. 戦略と策略に長けた、輝かしい才能だと言ってくれ。
MARTIN ...at your disposal, but what I have that you don't, and which you always underestimate, is that I am meticulous and methodical. And it seems to me that so long as I make sure there is never even a moment on the trip when I’m not watching you, or the whisky, or both; then however clever you are, I can’t see how you’ll take it. なんとでも言えばいいさ。でも僕にあってあなたに無いもの、それは几帳面で論理的な部分だ。あなたはいつも過小評価するけど。僕はフライトの間中、あなたとウィスキー、両方から絶対に目を離さない。どんなにあなたが賢くたって、どうやって盗むのか僕にはわからないよ。
DOUGLAS Of course you can’t ‘see how I’ll take it’! I’d hardly be a criminal mastermind if you could ‘see how I’ll take it’! But I will take it. そうだろうとも。「私の盗み方」はわからないだろう。もし君に「私の盗み方」がわかるというなら、私は犯罪者になどなれはしない!でも盗むのさ。
【riekのコメント】マーティンがもらったパール、1000ポンドすか!さすがバーリング氏。ジョンはベイクドポテトって言っていますが、私はフライトシミュレーターを買い換えた方に一票です(笑)
翻訳、ありがとうございました!
思いがけず手に入った950ポンドの件ですけど、あのマーティンのことだから、フライトシミュレーターを買い換えようと思ったのに、タイミング良く(悪く?)壊れたヴァンの修理代に消えたんじゃないかと勘ぐっております。せめて、ベイクドポテトが買える程度のおつりがあればいいんですけど。
by hedgehog (2013-05-12 17:38)
*hedgehogさん
ああ、マーティンのことだから、それを否定できないところがちょっと辛い。。。修理できたならいいのですけど。ベイクドポテト、たくさん食べられたかなぁ。
by riek (2013-05-13 21:47)