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John Finnemoreのブログ翻訳。-Vaduz- [Cabin Pressure (Series4)]

『スタートレック/イントゥ・ザ・ダークネス』のイギリス公開が早まったというニュースを聞いて、小躍りしているriekです。私の渡英に合わせてスケジュールをずらしてくれるなんて、配給元さん、どうもありが…ベキバキドカッ!(←いろんなクラスタの方々に殴られる音)あたた。すみませんすみません。字幕なしでは理解度が低くなるので、ベネディクトの雄姿と美声を堪能するだけになりそうですが。とりあえず公開日はロンドンにいる予定なので、なんとしても見ようと思います。

はっ無駄口が長くなってしまってすみません、ジョンのブログ、S4Ep3 Vaduzの記事の翻訳が形になりましたので、アップします。元記事はこちら。以下ネタバレ含みますのでご注意ください。誤訳のご指摘等あればコメント欄までよろしくお願いします。

【3/15追記】未発表シーンの最後のアーサーのセリフとダグラスのセリフが欠けていたので、補足しました。本当に抜けが多くて申し訳ありません…、
今週はちょっと短かくてごめんね、写真もないんだ。なぜっていうと僕は今キューバにいて、これからサイクリングに行くところなんだよ。わかってるって…戻ったらノートの写真を載せるね。あと、これでしばらくWifiにはつなげないから、来週いつごろWokinghamの記事を投稿できるかわからない。

ところで、テレーサを気に入ってくれてうれしいよ!彼女を書くのはとても楽しかった、マキシもね。もちろんハークも。そして、カールは、今週が今までで一番の出来だったね。

先週何人かにこう指摘されたんだ、マーティンはTimbuktuでいい思いをしたから、バランスをとるのにUktersyではひどい目にあったんじゃないかって。にんまりしたよ。「マーティンがTimbuktuでいい思いしたっていうのかい?ちょっと待った、Vaduzを聞いてからにして!」って思ったね。実は長い間、VaduzとUskertyは合体してて、とてつもなく長いVaduzkerty複合話だったんだよ。UskertyでCとMに起こったことのほとんどが、テレーサとマキシがVaduzから一番近いスイスの空港へ行く途中、クルーたちにも起こった。でもあんまり長すぎるし、おかしな感じだった。ラッキーなことに、今回は十分時間があってそのことに気付けた。だから、本当に書きたい話は何なのかを自問自答したら、少なくとも2つの違う話を書きたいんだってことがわかった。だから、2つの話に分けたんだよ。

解説と質疑応答

Q.ドラゴンの話は、ホビットでベネディクトがドラゴン役をやってるから引用したの?
A.いや。それはまったく思いつかなかった。間違ったフロイドさんへ:時に、ドラゴンはただのドラゴンだよ。

Q.リヒテンシュタインの王様ってどういうことですか?リヒテシュタインは王様じゃないですよ!リヒテンシュタインの元首は公爵なんですよ!
A.その通り。それに彼は10歳じゃないし、MJN Airには乗らない。マキシミリアン8世は架空の人物なんだ。架空の人物を書くほうが、実在の人物を書くより楽なんだよ、自分の書きたいように書けるからさ。彼、ウケると思うんだけど。

実を言うと、草稿の段階ではマキシはクラウン・プリンス(=公爵)で、彼がアーサーにクラウン・プリンスとは何かを説明するシーンをやりたかった。でも問題があって、マーティンが会うのをとても楽しみにしていたプリンスが実は子供だとわかったら、話がうまく運ばなくなってしまう。なぜって、僕たちがプリンスと聞いて連想するのは、イギリス王室の子供たちだから。だから、マキシを王にしたんだ、数百年の歴史を誇るリヒテンシュタインの伝統に逆らってね。ごめんよ、リヒテンシュタイン。

後ね、Vaduzには空港がないんだ。Ottery St Maryと一緒だよ。

未公開シーン

マキシとマーティンがいじめについて話すもっと長いバージョンがあるんだけど、今は手元にないんだ。だから代わりに、今話したアーサー/マキシの会話シーンを載せるね - カットしたって言うより、元からなかったみたいだよね!

ARTHUR So, you’re the king of all of this? じゃあ、君は王様なんだ。
MAXI Yes. But I’ve not the King, I’m the Prince. そうだよ。でも王じゃなくて、公爵だ。
ARTHUR Oh, right. When do you get to be King?  あ、そう。いつ王様になるの?
MAXI I don’t… I don’t need to be king! I’m the Prince! That’s as high as it goes. ぼくは…王にはならない!ぼくは公爵なんだ、王と同じくらいえらいんだよ!
ARTHUR Well, King is as high as it goes.  王様はより偉いんだよ。
MAXI Not in Lichtenstein! リヒテンシュタインでは違うのだ!
ARTHUR So who’s highest in Lichtenstein? リヒテンシュタインでは誰が一番偉いの?
MAXI I am! ぼくだ!
ARTHUR Even though you’re not the King? でも王様じゃないんだ?
MAXI I don’t need to be King! It’s a principality! 王にはならなくていいのだ!公国だから!
ARTHUR What does that mean? どういうこと?
MAXI It means Prince is the best here. ここでは公爵が一番偉いのだ。
ARTHUR Ok. You’ve got a crown, though, haven’t you? わかったよ。でも、王冠かぶるんだろ?
MAXI ...Well it’s just like a crown. …ああ、似たようなものをね。
ARTHUR ‘Like’ a crown? 似たようなもの?
MAXI It’s called the Ducal Hat. デュカル・ハットというのだ。
ARTHUR The Ducal Hat? デュカル・ハット?
MAXI Yes! It’s very valuable! そうだ!とても高いものだ!
ARTHUR I’ve got a hat. ぼくも帽子持ってる。
MAXI It’s basically a crown! 要は王冠だ! 
ARTHUR Would you have a crown if you were king? 王様になったら、王冠かぶるの?
MAXI Yes! No! It doesn’t matter! I don’t want to be king! そう!いや違う!ぼくは王にはなりたくない!
ARTHUR You don’t want to be King of Lichtenstein? リヒテンシュタインの王様になりたくないんだ?
MAXI No. 嫌だ。
ARTHUR Ok, so can I be? じゃあ、ぼくがなってもいい?
MAXI No! だめだ!
ARTHUR Why not? なんで?
MAXI Because it doesn’t mean anything! You can’t be King of a principality! 意味ないからだ!公国には王はいないんだ!
ARTHUR Well, it doesn’t mean anything, can I be it? 意味ないんだったら、ぼくが王様になってもいいよね?
MAXI Yeah! Ok! Sure! ああ!もちろん!いいさ!
ARTHUR Brilliant! やったぁ!
DOUGLAS Any luck? それで、何かいいことあるのかい?
ARTHUR Not with making cars stop. But I’m the King of Lichtenstein now. 車は止められないのかな。でもぼく、リヒテンシュタインの王様になったよ。
DOUGLAS Ah, the day’s not been wasted then. ああ、今日と言う日が無駄にならなかったな。

【riekのコメント】Vaduzkerty複合話って、元はどれだけ長かったんでしょうか…。いつも書くのは本当に大変と言っていますが、書き始めると結構長くなってしまうようですね。未発表シーンですが、10歳の王様の言葉を書くのに一苦労でした。また手直しするかもしれません。
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コメント 2

hedgehog

なぬうううう、ロジャー・アラムの『テンペスト』だけでも十分妬ましい、じゃなかった、羨ましいのに、イギリスで『スタートレック/イントゥ・ザ・ダークネス』も観れちゃうんですってええええ!!! く〜〜〜、どうぞどうぞ2013年5月のイギリスで今年分の男性運のすべてを使い果たしてきてください。ふんっっっ。

冗談(?)はさておき、Vaduz記事の和訳、ありがとうございました。こういう記事を読むと、完成稿が出来るまでには本当に多くの使われなかった脚本があるんだということがよく分かります。妥協せずどんどん書き直しているからこそ、あれだけ高品質の作品に仕上がるんですね。でも、「マキシとマーティンがいじめについて話すもっと長いバージョン」も、是非読みたいものです。フィネモアさん、後でアップしてくれないかな〜。
by hedgehog (2013-03-10 08:57) 

riek

*hedgehogさん

ああ、もう、あたたです。許してください~。そうか、今年の男性運は5月でおしまいか…ただでさえ少ないのに(苦笑)でもあの二人ならいいですわ。

記事へのコメント、ありがとうございます。そうですね、今回は使わなくても、いつか使えるかもしれないからと言ってストックしてあるネタもあるようです。本当に、ブログ読んでると苦労のあとが伺えて、ありたがい気持ちで一杯になります。ね、もっと読みたいですね。ジョンが裏話を披露し始めたのはS3からなので、S1とS2もいつかアップしてくれないかなと思います。
by riek (2013-03-10 17:12) 

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