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5/12. RADA Cafe&Harrow School (OSRG) 訪問。 [Trip to UK 2015]

この日はローレンスファンのいととてさんと一緒にRADA(王立演劇学校)を訪問。本当は見学ツアーに参加したかったのですが、ちょうど私が渡英した時にはやっておらず、せめてカフェでお茶でもしようと思ったのがきっかけです。RADAはロンドンにある演劇学校で、ローレンスが在籍していた学校です。トム・ヒドルストン、ベン・ウィショー他、卒業生にはそうそうたる顔ぶれが並んでいます。RADAは大きく分けて2つ建物があり、そのうちの一つに常設のBar & Cafeがあります。最初はもう1つの建物に行ってしまい、少し迷ってしまいました。

・RADA (Cafeがある方の建物)
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Cafeは普段は昼のみカフェ営業、夜はRADAのシアターで舞台がある時のみバーとして営業しているそうです。一般の人でも普通に入れますが、受付通る時に「カフェ利用します」と一言声をかけるといいかも。カフェはカウンターで先に注文する方式で、私ははビクトリアンスポンジと紅茶にしました。ケーキはしっとりとした食感で、少し甘めでしたがおいしかったです。壁には在校生(?)のプロダクションの写真などが飾ってあります。

・ビクトリアンスポンジと紅茶
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お茶した後はいととてさんとお別れし、ホテルを移動。翌日からのオックスフォード行を考えて、ウン十年ぶりにパディントン駅に近い宿をとりました。チェックインして荷物を置き、次なる目的地Harow School(以下ハロウ校)へ。地下鉄を乗り継ぎ、Harrow-on-the-hill駅に向かいました。ハロウ校はローレンスが在学(後に中退)していた学校で、イギリスでも有数の全寮制パブリックスクールです。ベネディクト・カンバーバッチも在学していましたね。こちらは年に数回見学ツアーがある程度で、普段は中には入れません。ただ、オールド・スクールという校舎の中にあるOld Speech Room Gallery(以下OSRG)は学期中であれば見学できるということでしたので、行ってきました(ただし、先方の都合により見学不可の場合もあるので、見学希望の場合は事前に要問い合わせ)。

以下ハロウ校公式サイトより:
Harrow School - Visit Old Speech Room Gallery

・ハロウ校オールド・スクール
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OSRGは元々学生のためのスピーチルームだったそうですが、現在はハロウ校が所有している美術品、芸術品等を展示しています。かのチャーチル元首相が描いた絵(ヴェニスの風景画)が受付の後ろに展示されていたのですが、あまりに普通に壁にかけられていたので、説明されるまでそうとは気づきませんでした(汗)。部屋自体それほど大きくないせいか、常設展示は少なく、企画展示の方に力を入れている印象です。私が行った時は画家のRichard Shirley Smithと、第二次大戦中MI-9のの所属だったA.T. Casdagliの企画展をやっていました。両者ともハロウ校の卒業生です。前者は淡い色彩の風景画を得意としていたようで、彼の絵や彼が装丁を手がけた本などが展示されていました。取り上げているモチーフが独特ですね。

後者は、戦時中のみ存在した軍情報部MI-9に所属していた人で、大戦当時4ヶ所の捕虜収容所で捕虜生活を送りながら、同様に収容されている英軍の兵士たちを脱出させるという極秘任務を担っていたのだそうです。彼は刺繍が得意で、捕虜生活の中でも作品を作り続けていたとのこと。作品の中には「Fxxk Hitler」「God Save The King」というメッセージをモールス信号で縫いこんだものもあり、自分のみならず他の捕虜の心の支えになっていたようです。刺繍を見たナチの兵士はメッセージの内容には気づかず。刺繍の出来栄に感心して部屋に飾ったりしていたそうですよ。いやー、何かドラマか映画にできそう。この方の娘さんが昨年彼の日記を本にして出版しているので、読んでみたい気もします。展示では、ハロウ校在学時の写真や、本人が手がけた刺繍などが紹介されていました。刺繍は大変素晴らしいもので、芸術品とも言えるかも。不器用でボタン付けさえあやしい自分から見ると、尊敬の一言です。

時々キュレーターの方にお話を伺いながら、1時間ちょっとくらい見学してOSRGを後にしました。次の日に予定もありましたので、他は大して散策もせず駅に向かってしまったのですが、丘の上の街はとても静かで、きれいでした。次回があれば、地元のお店やカフェなども行ってみたいです。

・ハロウ校オールド・スクール(遠景)
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Yururi

ハロウ校と言えば、ハリー・ポッターのホグワーツ教室のイメージ(笑)
ロンドンから地下鉄で行ける距離なんですね〜。
なかなか他では知り得ない(刺繍のエピソード)情報は、面白いですね。
イートン校も含め名門パブリックスクールは、機会があれば一度見学して、中世からの歴史の重みみたいなものを感じてみたい!です。

次回はいよいよオックスフォード編ですか?!
楽しみです。また、おじゃまします。
by Yururi (2015-08-10 19:07) 

hedgehog

riekさん

MI-9! MI-5とMI-6以外にそんなものもあったんですね! ていうか全部でいくつあるのよ英国情報部!!

>ビクトリアンスポンジと紅茶

く〜〜〜、なんてブリティッシュなチョイス。ケーキと紅茶の下のテーブル(トレイ?)の写真も気になりますね、何の舞台なんだろう?

>彼は刺繍が得意

芸は身を助くと言いますが、一体どこで刺繍の技を習得されたのでしょうね。見よう見まねですかね。ったく、できる人は何でもできるなあ。

次のオックスフォード編も楽しみにしてますのでよろしく♡
by hedgehog (2015-08-10 21:05) 

ocicat

こんにちは。
色々楽しい情報有難うございます。
私事ですが、以前仕事をしている時は海外出張が多かったのでにも係らず何故か英国は縁が無く、ロンドンに長く住む友人もいながら一度も訪れる機会がありませんでした。 仕事を辞めて 晴れてプライベートで好きな所に行きましょうかと思った時には気力体力が無くなり すっかり腰が重くなってしまい とても出掛けるどころでは無くなってしまったヘタレいです。 そんな訳で実際に見聞きされたreikさんの貴重な情報嬉しいです。

先日RADAに関しての情報教えて頂き、今回の記事と共に詳細を知る機会も頂き感謝しています。 
ハロウ校に関しては数年前に詳細を案内するドキュメンタリー番組を観たのですが何しろ長~くて途中で脱落、その後ベネディクト自身がハロウ校を含め色々訪れる番組もあり大分詳細を知る事が出来ましたが、riekさんも目を通した情報はより分かり易く楽しませて頂いています。
それにしてもローレンスの足跡を辿るなんて 羨ましいですぅ・・・・

所で、MI-9って初めて聞きました。 って言う事はMI-7,8も有るって事でしょうか?
MI-5の存在自体も随分長く秘匿されていたそうですけど、まだまだ秘密が多そうですね(笑)
MI-5と言えば、最近の”The Game” もMI-5でしたね。丁度TTSSと同時期のストーリーですが結構嵌りました。
主演のトム・ヒューズもRADA出身だそうですが、やはり英国俳優さん達はきちんと基礎を学んでいる方が多い事を改めて感じさせられました。

オックスフォードと言えば=大学と言ったイメージしかなかったのですが、「ルイス」を観ていると本当にのどかで良い町だと思っていましたので、又情報教えて頂くのを楽しみにしています。

by ocicat (2015-08-11 15:49) 

riek

*Yururiさん

そうなんですね。私はハリー・ポッターを1度も観たことがないので、その場所には思い入れがありませんが、ファンなら1度は覗いてみたいところでしょうね。ハロウ校は意外と近いですよ。最寄駅からは少し距離がありますが、バスに乗れば楽勝です。

刺繍のエピソードは、現地に行くまでまったく知らなかったので勉強になりました。私も機会があればもっとじっくり中を拝見したいですが、海外から参加だとなかなか・・・イートンも調べてみようかな?

Yururiさんもイギリス行ってきたばかりじゃないですか~!(笑)。でも楽しみにしてくださると聞いてうれしいです。記憶が薄れかけていてまずいのですが、写真でお茶を濁さないようがんばります。オックスフォード!

by riek (2015-08-14 09:46) 

riek

*hedgehogさん

MIはですねぇ、ウィキ情報によると、既存の部の衣替えや架空のもの(笑)などもカウントすると19まであるようです。で実質10くらい?でも情報部ですから、正確なところは英国政府にしかわからないかも。

RADA Cafeではお店情報ページに載っていたクリーム・ティーを頼みたかったのですが、行った時はないと言われまして(午前だったから?)。仕方なくケーキ数種類の中から選んだ次第です。テーブルの写真、私も気になったのですが、いかんせん私の乏しい知識では何の舞台かわからず。無念です。

刺繍の件、調べてみると習ったのは親戚からのようですが、本格的に始めたのは捕虜になってからのようです。英語の資料や新聞記事から断片的に拾っているだけなので、もう少ししっかり読み込まないといけませんね。情報不足ですみません。私は見よう見真似でも絶対っ無理なので、うらやましいです。オックスフォード編、かなり記憶が薄らいでいますが、がんばります!

by riek (2015-08-14 10:09) 

riek

*Ocicatさん(頭は大文字だったんですね、すみません)

そうでしたか!海外出張が多いのはうらやましい限りですが、イギリスがなかったというのは残念ですね。やはり1度実際に行かれるのがよろしいかと思いますが、私の文章でお役にたっているなら何よりです。

今回はちょっと詰め込みすぎましたが、そうしょっちゅうは行けないので、どうしてもあれもこれもになってしまいますね(前回行った時はシャーロック関係もずいぶん回りました)。今はインターネットがあるので、どこに行こうか調べるだけでも楽しいです。計画だけでも立ててみてはいかがですか?(と何のお勧めをしてるんでしょう、私(笑))。

英ウィキによると、MI7はかつて存在したが現存せず、MI8も存在したが第2次大戦後にMI6に吸収されてしまったようです。それぞれ役割があったようで、面白そうですねー。日本語でまとまったものがあれば読んでみたいものです。The Gameは私も観ました。それぞれキャラは悪くなかったのに、筋の組み立てが今一つ私の好みでなくて残念でした。俳優さんたちの演技は安心して観ていられるのですが。

オックスフォードはさほど大きい街ではないので周りやすいですし、意外と緑が多いのでリラックスできますよ。今回はいけませんでしたが、次回があればボタニカル・ガーデンと郊外のパブにも行きたいです。オックスフォード、前回の旅行の時にレポしたので、今回はスルーしようかと一瞬思いましたが、これは気合入れなければ!(笑)。今しばらくお待ちください。

by riek (2015-08-14 10:42) 

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